当協会は、県内の交通事故防止運動を主唱する神奈川県交通安全対策協議会の「神奈川県交通安全県民運動事業計画」に基づき、県及び県警察の指導を得て、関係機関・団体、地区交通安全協会と連携して、交通安全思想の普及・高揚に努めています。
主な活動としては、春・秋の全国交通安全運動や、夏季・年末の交通安全運動等を中心に、積極的な広報啓発活動を実施しています。皆様からいただく会費や寄附金などがこれらの活動を支えています。
広報・啓発活動
年間を通じて自転車の安全な乗り方や二輪車の事故防止、飲酒運転の根絶に向けた広報・啓発活動を展開しているほか、春秋等各季の運動期間中においては、それぞれの運動の重点を捉えたチラシ、リーフレット等を作成頒布するなどの活動を行っています。
機関誌等の作成・頒布事業
当協会や地区交通安全協会の活動状況等を取りまとめた機関誌「かながわの交通」を作成し、県、県警、地区交通安全協会等に配付しているほか、当協会ホームページに掲載しています。
また、「交通安全カレンダー」を作成し、交通安全スローガンや昨年の事故数などを掲載することで、交通安全の啓蒙を図っています。
交通安全キャンペーン
年間運動として、交通安全ひとこえ運動、自転車マナーアップ運動、高齢者交通事故防止運動、二輪車交通安全事故防止運動、暴走族追放運動、違法駐車追放運動、 飲酒運転根絶運動(ハンドルキーパー運動の展開)等を行っています。また、春・秋の全国交通安全運動や夏季・年末の交通安全運動等を重点に、県内各地において交通安全キャンペーン、子供の交通安全教室、高齢者を対象とした交通安全講習会等を開催しています。
資器材・レンタルサービス
交通安全資器材として、エアバック体感装置、自転車シミュレーター、飲酒体験ゴーグルセット、ミニ白バイ、ミニパトカー、各種の交通安全DVD等を設備し、地区交通安全協会、学校、企業等へ無料で貸し出し交通安全キャンペーンや講習会に活用いただくなど、交通安全の啓蒙に必要な協力・支援を行っています。
二輪車安全運転神奈川県大会の開催
二輪車事故防止を目的に、県、横浜市、川崎市の交通安全対策部門と、県教育委員会で構成される「神奈川県二輪車安全運転推進委員会」の指導のもと毎年5月に「二輪車安全運転県大会」を開催しています。毎年県大会では、知識・技能を身につけたオピニオン・リーダー数十名の選手が参加して大会を盛り上げています。
このほか、二輪車による交通事故を防止するため、県警が主催している二輪車利用者に対する「二輪車特別訓練」、県二輪車安全普及協会が主催する「グッドライダーミーティング」を支援しています。また、安全運転教育を進める指導者の育成を図るため二輪車指導員養成資格審査等を実施しています。
交通安全自転車大会の開催
交通安全こども自転車大会の開催
当協会は小学生を対象とした自転車の交通安全教育を年間約1,500回以上開催しています。この活動のほか、児童に競技を通じて交通安全への関心を高めてもらうことを目的とした「交通安全こども自転車神奈川県大会」を開催しています。毎年白熱した熱戦が繰り広げられますが、参加児童は学科や実技を通して安全な乗り方について学んでいます。
交通安全高齢者自転車神奈川県大会について
年々増加している高齢者による自転車交通事故防止を図るため、「交通安全高齢者自転車神奈川県大会」を開催し、この競技大会を通じて、交通安全への関心を高めて交通ルールとマナーを再確認していただきます。
こうした活動のほかにも「辻堂交通公園」において、自転車の安全な乗り方講習会を開催しているほか、県警主催の自転車交通安全講習「チリリン・スクール」の支援を行っています。
交通安全功労者表彰
毎年秋に、交通安全に功績のあった個人及び団体を表彰するとともに、長年(15年、20年)にわたり安全運転を励行し他の模範となっている優良運転者を地区交通安全協会を通じて広く県民から推薦していただき表彰しています。
この他にも神奈川県警察本部長と神奈川県交通安全協会長との連名表彰、関東管区警察局長と関東交通安全協会連合会会長との連名表彰、全日本交通安全協会による「緑十字銅章」表彰、警察庁長官と全日本交通安全協会長との連名による「緑十字銀章」、「緑十字金章」の表彰があります。
特に「緑十字銀章」、「緑十字金章」は、毎年都内にて宮家ご臨席のもと、その方の交通安全に関する功績を称えた栄誉章として授与されます。
交通指導員の運営
街頭等におけるキャンペーン・交通安全活動は、地区交通安全協会長と警察署長の推薦により県交通安全協会長が委嘱する「交通指導員」が中心的役割を担っています。
交通指導員は、交通関係のキャンペーン、講習会、自転車大会の他、交通安全パトロール、広報車による広報、交通安全日における街頭指導等、県内各地域において幅広い活動を行っています。
交通安全対策に関する調査・研究
各種交通安全対策に反映させるため、県及び県警察との連携を図り、交通事故日報、月別交通事故統計資料等をもとに交通事故原因の分析、調査・研究を行っています。調査結果等については、日常実施される講習や各種会合等に活用するだけでなく、機関誌「かながわの交通」や、毎年発行している「交通安全カレンダー」、各種広報・啓発活動資料に掲載するなどして活用しています。